大昔はインフレータブルマットの製品そのものが少なく選択の余地もなかったが、現在では様々なメーカーから様々な製品が出ている。
しかし、敢えてその中で老舗メーカーであるTHERMAREST(サーマレスト)を推薦したい。
このblogがアフェリエイトだから高額な商品を紹介したいという訳ではなく、私自身が他のメーカーのインフレータブルマットを使ったが現在も手元に残っているのがサーマレストだけというのが最大の理由だ。
最初に購入したのは値段と積載スペースの節約からISUKA ウルトラライトマットレスを10年前に購入した。
厚さ2.5cm、長さ180cmの銀マットのリプレイスだけを目的として多少の寝心地の悪さには目をつぶるつもりで購入した。
もちろん銀マットと比べて積載スペースの節約と寝心地の改善には十分だったが、5年も使った頃にキャンプ場で寝ていたら背中を押された感触を感じて確認すると中のスポンジと外側の幕の接着が剥がれていた。
その膨らみは見る間に広がって抱き枕のように膨らんだマットレスとなってしまった。
その状態で寝ることもできず、空気を抜いてスポンジが潰れた薄いシート状で寝る結果になった。
また、ショートタイプのマットレスということで同じISUKAのXライトマットレス120cmを購入したが、これは3年もしたところで空気漏れを起こしてしまった。
使用回数は10回もなく、保管は広げて軽く空気を入れた状態だった。
ここでサーマレストの話に切り替えたい。
10年前にISUKA ウルトラライトマットレスを購入したが、翌年にサーマレスト プロライト4(レギュラー)も購入していた。
安くは無かったが、寝心地を求めるなら多少の金額は無理をする価値があると聞いてたことや、キャンプ場で実際に使っている人に試し寝をさせてもらって価値があると判断したからだ。
以後、軽い装備はウルトラライトマットレスを使い、気温が冷え込む時や連泊するキャンプではプロライト4を使う2枚体制だった。
このサーマレスト プロライト4は空気漏れもスポンジとの剥離も無く今も現役だ。
過去に2回経験したマットレスの故障はキャンプ場で寝ている時に発覚しているが、恐らくほとんどの人はキャンプへ出かける前にマットレスに空気を入れて一晩寝るなどの確認は行わないだろう。(私も無理だ)
そんな状況で確実に寝ることができる安心感を得るならばISUKAは少々不安となる実績があり、短いサイクルで買い替えしていくしかないと判断した。
しかし実際には壊れるまで買い替えなど気楽にできないのが実情。
なので私は敢えて高くても「サーマレスト」を推薦したい。
この場合のブランドは価値のあるブランドだと思う。
・参考価格:6,500円(税込)
・寸法:51×183cm
・重量:630g
・R値:3.4
・生産国:アメリカシアトル
・サイズ:レギュラー
・メーカー品番:30429
・初めて自動膨張式マットレスを使いたいという方に最適なモデルです。
トレイルスカウトは必要とされる暖かさと快適さを備え、その形状は軽量化を図るだけでなく、収納時のサイズを小さくできます。
・2014年モデルは軽量化のため、厚みを5ミリ薄くし2.5cmになりました。
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とは言っても突然1万を越える金額に手を出せるものではない。
サーマレストから購入しやすい金額のマットレスが出るようになった。
本命はプロライトシリーズだが、トレイルスカウトで試してみるのはどうだろうか?
プロライトより重たくなるが、バイクであれば問題ない重量差だ。
収納サイズが記載されいないのが気になるので、心配な人は実店舗で現物を確認したほうがいい。
・参考価格:13,000円(税込)
・表面素材:50Dポリエステル ソフトグリップ
・裏面素材:50Dポリエステル ソフトグリップ
・収納サイズ:長さ28×直径10cm
・寸法:51×183cm
・厚さ:2.5cm
・重量:460g
・R値:2.2
・Made in Seattle.USA
・サイズ:R
・メーカー品番:30665
・ファスト&ライトシリーズは、軽量に、そしてコンパクトに収納できる自動膨張式マットレスシリーズです。
軽量で、空気を抜けばコンパクトに。軽さと収納性を重視する登山者やクライマーにおすすめのシリーズです。
・プロライトは、自動膨張式マットレスの中で、最も軽量で、最もコンパクトなマットレスです。
軽量さ、暖かさ、丈夫さを重要視するハイカー、バックパッカー、登山家に理想的な3シーズン用の自動膨張式マットレスです。
・このモデルにはスタッフサックが標準装備です。
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イチオシの本命でもあり、昔から定番として存在する信頼できる製品がこれだ。
R値が2.2と若干スペック的に心配となるが、重量・収納サイズなどのバランスを考えると3シーズンマットとしては十分な値だ。
これ以上寒い時はバイクで移動するのもキツいのでキャンプ場そのものが運営されていない場合もある。
その場合はシュラフでバランスを取るだけだ。(ダウンシュラフも快適温度に-10度を要求する状態なのでマットレスよりもシュラフのサイズが大きくなってしまうが)
キャンプツーリングでは「寝る」という行為は最大の体力回復の行為なので頑丈な体を自慢できる人以外は予算を惜しまないほうがいい。
・参考価格:13,000円(税込)
・表面素材:50Dポリエステル ソフトグリッププリント
・裏面素材:50Dポリエステル ソフトグリップ
・収納サイズ:長さ28×直径10cm
・寸法:51×168cm
・厚さ:2.5cm
・重量:460g
・R値:2.8
・Made in Seattle.USA
・サイズ:WR
・メーカー品番:30664
・ファスト&ライトシリーズは、軽量に、そしてコンパクトに収納できる自動膨張式マットレスシリーズです。
軽量で、空気を抜けばコンパクトに。軽さと収納性を重視する登山者やクライマーにおすすめのシリーズです。
・プロライトは、自動膨張式マットレスの中で、最も軽量で、最もコンパクトなマットレスです。
軽量さ、暖かさ、丈夫さを重要視するハイカー、バックパッカー、登山家に理想的な3シーズン用の自動膨張式マットレスです。
・このモデルにはスタッフサックが標準装備です。
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プロライトの女性版だ。
R値が2.2から2.8にスペックアップしているが、これはスポンジの抜きを少なくして温かくしているからだ。
別に女性用だから男性が使っちゃいけないルールは無い。
スペック的には男性用も女性用も同じとなっているが、スポンジが多いのであれば多少は重量・収納サイズが増えているはずだ。
しかし、バイクに積載するのであれば僅かな差にしかならないので、夏は(混んでいるから)あまりキャンプをせず、春と秋に集中する人であればこちらの女性用を選ぶのが得策だろう。
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