なぜか登山というとシェラカップのイメージが強いのでgoogle先生で調べてみた。
シェラカップは米国の自然保護活動などを行っている団体の Sierra Club が作ったのが最初とされている。
現在は本家であるシェラクラブ以外にも作っているが、呼び方はすべて「シェラカップ」。
素材もステンレス・アルミ・チタンと一通り揃っているが、基本デザインは変わらず300mlの容量が基本だ。
Sierra Club は
本家のHP(英語)にいろいろと書かれているが、超かんたんに纏めると、
・John Muir氏(1838-1914)によって1892年5月28日にカリフォルニア州サンフランシスコ市で創設
・自然が残っている場所の保護活動を主体としている
・ヨセミテ国立公園設立に大きく影響している
・15名の役員が僅かな報酬で存在し、米国各地に存在知る多くの支部で運営される
・内部では旧体制派や革新派などに分かれている
という感じらしい。
自然保護団体と言っても歴史が古く政治力もありそうだから、どこかの船に体当たりしてでも活動を強行する団体のような過激な行動とは無縁らしい。
このシェラクラブオリジナルのシェラカップも販売されている。
オリジナルだから格段に性能が良いわけでもないので、値段や素材(重さ)など個人それぞれの理由で好きなメーカーのものを選べばよいだろう。
尚、前出の取っ手が折りたためるシェラカップは個人的にお勧めしない。
取っ手は根元で折りたたまれ、回転してカップ部分に密着する設計となっているのだが、使っている最中(つまり中に食べ物などが乗っている状態)で取っ手を強く握るとロック機構が外れてしまいカップがクルリと90度回転してカップの中身が全て落ちてしまう。
軽く握るなど扱い方で防げるのだが、二度も経験すると使うのが嫌になってくる。
そういった訳で私はキャンプにシェラカップを持っていく時は最初に購入した取っ手が固定されたチタンシェラカップにしている。
ガスランタン+シェラカップ+日本酒の組み合わせはある意味最強、ぬる燗から熱燗までガスランタンの上部の熱でまかなえる。
シェラカップが素晴らしいと思える点をもう一つ。
アウトドアでは常に机があるわけではなく、むしろ無い場合がほとんどだ。
ステンレスカップなどでは岩の上などで不安定になってしまうが、底広のシェラカップは多少の凸凹を気にせず置く事が出来る。
現在は「雰囲気」の一つになり必需品とは言いがたいシェラカップ。
最初から持たないのもアリだが、使わないとわからない良さ/悪さがあるので借りるなどしてでも使ってみることをお勧めする。
これはこれで洗練されたデザインだというのがフィールドで体感できるだろう。
●サイズ:4×直径12cm
●重量:85g
●メーカー品番:11250001
オリジナルであるシェラクラブのカップだ。
特筆すべきスペックは何も無いが、ここが原点。
●サイズ:直径115×深さ40mm
●重量:80g
●材質:オール18-8ステンレス
●容量:300ml
●メーカー品番:BM-120
ともかく値段優先で選ぶならコレ。
容量はオリジナルとほぼ同じだが、サイズがやや底深になっている。
実用上は全く問題ないのでシェラカップを「ついでに」購入するのであればコレで十分だろう。
●サイズ:直径120mmx45mm
●容量:310ml
●材質:チタニウム
●重量:39.5g
●メーカー品番:E-104
素材にチタンを採用しているのでともかく軽い、85gのオリジナルシェラカップの半分以下の重さである39.5gを実現している。
値段は高めの部類だが、手に持つもので40g以上の重さは大きな影響だ。
軽さを求めるのであればコレだろう。
●材質:チタン
●容量:310ml
●径11cmX4.5cm
●重量:66g
●メーカー品番:EBY155
単体での価格は最も高い部類と思われるが、取っ手が折りたたみ出来るチタンシェラカップだ。
下で紹介する「【お勧めしない】カップ」と違って取っ手部分が回転しない(ひねりが無い)構造の為に食事中にカップの中身を地面に撒き散らす心配は無い。
シェラカップに必要性を感じ、収納時のコンパクト性を求めるならお勧めだ。
ちなみに、コレは【お勧めしない】カップだ。
折りたたみの取っ手は一見して便利なようだが、この製品が採用している「回転させる」部分が仇となってカップが90度回転してしまい、カップの中のものがこぼれてしまう。
折りたたみ式の取っ手を持つシェラカップが欲しいのであればエバニューのチタンシェラカップ DX をお勧めする。
あなたにおススメの記事