バイク整備時の暖房としてのヒーター考

Ryu Shobi

2016年01月26日 18:29

西日本では40年来の寒波到来など「暖冬はどこに?」という状況だが、関東では平年より暖かい冬「暖冬」となっている。
それでも風は冷たく、この寒さの中でもキャンプをする猛者が居ると思うが、大抵の人は春を待っていることだろう。
私も春キャンプに向けて待っている一人になるが、それでもバイクを走らせることはできるので走りながら整備をしている。
そんな整備・洗車の合間の「暖」として小さいストーブを簡単にまとめてみた。
(※空調完備の立派なガレージがある人や庭付きの一軒家などで石油ストーブを持ち込める人には役に立たない記事です)
私がまず最初に購入したヒーターはコールマンのクイックヒーター、近くのホームセンターで在庫処分をしていたので3000円ほどで購入した記憶があるが、購入から10年経った今も現役だ。
燃料はコールマン純正のキャンプ用ガスになってしまうが標準的なヒーターとして現在も定番の一つだ。
当時はストーブにキャンプ用のガス(T缶)を使っていたので燃料も共用でき、焚火が出来ない場合にキャンプ場で簡単な暖を取れると思って購入したが…実際にテン場へ持っていったのは2回だけになった。
理由は荷物が増えることと、所詮はソロヒーターなので足を少し温める程度にしかならなかったという誰もが遭遇するであろう結果だ。
その後は液燃ストーブに完全移行してしまい、ガスストーブはイワタニのP-114+110缶を非常用の予備として持ち歩くだけになった。

転じて、冬場のバイク整備時のヒーターとして使うと意外に便利。
プロパンガス配合のガス缶を使えば氷点下でも点火可能ということで重宝したが、欠点は…燃料代が安くないということだろうか。
470gのT缶で約8時間、250gのT缶だと約4時間(絞れば5~6時間持つが、熱量は僅かなもの)なので、プロイソ系ガス缶だと500円~800円程の経費になる。
尚、現在はCB缶(カセットガス)が使えるアダプタを経由して百円ショップで購入したCB缶を使うことが多い。(メーカー指定外の使い方になるので自己責任となる)
外気温が5度を下回らなければ十分な火力になるので、これはこれで重宝している。

Coleman(コールマン) クイックヒーター
・参考価格:5,480円(税込5,918円)
・本体サイズ:(約)直径16x17.5(h)cm
・燃焼時間:約8.5時間(レギュラーガス470g缶使用時)
・重量:約400g
・ガス消費量(出力):約27.6g/h(660kcal/h)
・ガスカートリッジ(燃料)は別売。
・メーカー品番:170-8054
・コンパクト、軽量、持ち運びに便利
・パワフルヒーティング
・アウトドア活動、イベント等に最適
・ガスカートリッジ(燃料)は別売。ガスカートリッジは必ず同メーカー専用カートリッジのご使用をお願いいたします。

購入はしなかったが、購入寸前まで検討したのがユニフレームのハンディガスヒーター ワームII。
大きな設計変更も無く20年近く販売されているCB缶仕様のフィールドヒーターとしては古老の域に入っている安定の製品だ。
最大のメリットはヒーターの熱をガス缶に伝えてドロップダウンを軽減する仕組みとCB缶を2本格納して最大10時間にロングライフ運用ができる点にある。
但し、サイズが大きめになるのでテン場に持ち込んで使用するには大きな制限が入る。(大きなパニア装備など積載能力に余裕があれば持ち運べる)
ヒーター部と反射部はコールマンのヒーターとほぼ同じレベルなので足元を温める程度の使い方しかできないが、整備しながら使う場合には点火しっぱなしで使えるロングライフ性は非常に便利だろう。

ユニフレーム(UNIFLAME) ハンディガスヒーター ワームII
・参考価格:11,852円(税込12,800円)
・最大火力:600キロカロリー
・燃焼時間:(最大火力時)10時間(2本)*燃焼時間は火力調整・気候等により変化いたします。
・点火方式:圧電点火
・サイズ:(使用時)260×180×255mm
・重量:2kg
・使用条件:気温20度以下の屋外
・メーカー品番:630020
・ワームIIがレッドモデルとしてリニューアル!!燃焼熱をカセットガスに伝えるとともに、燃焼に必要な空気を内部で取り入れるサーマルコントロールシステムとWカセット式で氷点下の中でも10時間の長時間暖房を可能にした屋外用ヒーターのベストセラーモデル。

こちらも購入検討までしたが、結果的に購入に至らなかった製品、SOTO(新富士バーナー)のフィールドヒーターボンベセットだ。
購入候補にした理由は一台でバーナーとヒーターの2通りの使い方ができることと、値段の安さ。
ヒーター部そのものはコールマンのクイックヒーターと大きな差は無いと思われるが、バーナー状態にすると炭火の着火に使えるメリットが大きい。
バーナーで炭火をおこして種火になるまでの暖をヒーターモードで得るという発想はなかなか良いと思う。
しかし、バイクの整備時に使うヒーターとして考えると既にコールマン クイックヒーターがあるので新たに購入するまでもなかっただけだ。

SOTO フィールドヒーターボンベセット
・参考価格:3,790円(税込4,093円)
・リフレクター材質:アルミニウム
・ガードフレーム・スタンド材質:スチール(ニッケルクロムメッキ)
・スタビライザー材質:ABS樹脂
・サイズ:幅170×奥行240×高さ320mm(ST-760、700使用時)
・重量:650g(ボンベ除く、本体のみ)
・使用燃料:経済的なカセットガス
・使用時間:約4時間(ST-760使用時)約5時間(ST-700使用時)
・点火方式:圧電点火方式
・サービス:ST-760・1本
・使用条件:気温20度以下の屋外
 ※使用状況(天候・気温等)によって異なります。
・メーカー品番:ST-801
・一台でバーナーとヒーターの2通りの使い方ができる。
・花見の春、味覚の秋。野外が楽しい時期なのに、実は想像以上に寒い。我慢するより、もっと手軽なヒーターがあれば。そんな発想から誕生したのがこのセットです。手軽に持っていけて、いざという時に活躍してくれる使えるセットです。
・簡単装着でヒーターに変身!炭の火起こしの「定番」フィールドチャッカーにヒーターアタッチメントを付けるだけで簡単にヒーターとして使用できる1台2役の新発想製品。
・手軽なコンパクト設計。携帯に便利なコンパクト設計。ヒーター機能を手軽に持っていけるうれしい形です。

最終的に購入したのは思いっきり石油ストーブ的デザインのイワタニ産業 カセットストーブ CB-STV-HPR2だ。
大きさ・重さからバイクに詰めるような製品ではなく、純粋に整備中の暖房として購入した。
本来は室内用だが、自己責任でプロイソ系ガスを使用することで0度近い気温の中でも十分に暖を取ることが出来る。
蓄熱する円筒形の筒が良くできており、それを活用する為の反射板も大きいのでCB缶ヒーターながら体の前面を温めてくれる。
燃費は火力全開で使用して2時間から2時間30分ほどなので格段に燃費が良いわけではないが、液燃式と違って点火から1分もすれば十分な温かさになるので必要な時だけ点火する使い方が適している。
ガレージや室内の補助暖房としても使えるのでキャンプ用品から大きく逸脱するが生活便利暖房として重宝できる。

イワタニ産業(Iwatani) カセットストーブ
・参考価格:11,648円(税込12,580円)
・生産国 ベトナム
・商品サイズ (幅)349×(奥行)280×(高)408mm
・商品重量 約4.1kg
・カラー:ホワイト
・連続燃焼時間:約2時間30分
・点火方式 圧電点火方式
・ガス缶着脱方式:マグネット方式
・本体材質:SPCC(冷延圧延銅板)+粉体塗装
・取手材質:ABS樹脂
・バーナー材質:ステンレス
・器具栓ツマミ:ABS樹脂
・個装箱サイズ:幅374×奥行314×高さ465mm
・外装箱サイズ:幅645×390×490mm
・個装箱重量:約5、0kg
・カートン重量:約11.5kg
・メーカー品番:CB-STV-HPR2
・「新開発の燃焼筒」と「ステンレス反射板」を採用、前面広角に暖を輻射。
・強い暖房力で部屋全体を温める能力。
・燃料がカセットだから、入手も交換も手軽。交換時に手も汚さず操作も簡単。
・点火消火時のイヤ匂いがありません。
・輻射暖房なので優しい暖かさが得られ温風が苦手な方にもオススメ。
・ホースやコードがないので、足元を気にせず安心して使うことができます。
・小型・軽量で手軽に持ち運べます。ガスを使い切るヒートパネル搭載。


もしワームIIを購入するならこのケース付きのセットがお得だ。
ワームケース単体だと2千円を超える金額になるので、ガス缶2本とオマケのシェラカップを差し引いてもセットが安くなる。
また、ケースはコールマンのフューエルキャリーケースもベストという情報がある。(コールマンのケースも2千円ほどする)
夏場の保管などはケースに入れておくと本体へのダメージも無く安全だ。
ユニフレーム(UNIFLAME) ハンディガスヒーターワームII+ワームケース+レギュラーガス2本【シェラカッププレゼント♪】

尚、CB缶は東邦金属のゴールドカセットボンベ(トーホーゴールド)やSOTOのパワーガスがお薦めだ。
イソブタン配合燃料なのでブタン系ガス缶では物足りない低温時(5~0度)でも十分な火力を得ることができる。
トーホーゴールドは下記のリンクだけに限らず、ヤフー・楽天系のネットショップも同時に検索すると1本あたり150円ほどで入手できるので非常にお得な買い物ができる。









ちなみに、ヒーター(一般的なストーブ)としてガスピアのような小型ヒータータイプも出ている。
私はガスピアを購入してみたことがあるが、結果的に非常時の暖房として保管するだけの結果になった。
この手の製品は小型で良いのだが、パネル部分のみが熱くなり反射板が無いので思ったより暖かく感じない点がデメリットだった。

ノーブランド GASPIA(ガスピア) ポータブルガスヒーター


また、コールマンクイックヒーターは完全にバイク整備時の簡易ヒーターとして使う状態になっており、液燃ストーブに移行してしまった現在では春は晩秋のキャンプにコールマンの遠赤ヒーターアタッチメントを使っている。
絶対的な熱量は得られないがコンパクト性と最低限の熱源として重宝している。
ストーブは同じコールマンのフェザーストーブ、燃料はバイクのタンクから抜くことで補充できる赤ガスだ。
フェザーストーブに赤ガスを使うのはメーカー非推奨だが、ジェネレーターを調べると赤ガスにも対応できるものが使用されているので今のところ目詰まりなどのトラブルに遭遇したことはない。
同じコールマンのピーク1は赤ガスに対応できないジェネレーターを使用しているので白ガス専用となることから購入を見送った。(赤ガス対応のジェネレーターを取り寄せして自分で交換する猛者もいるが、そこまでピーク1に入れ込む要素が無いのでフェザーストーブにしている)

Coleman(コールマン) 遠赤ヒーターアタッチメント


Coleman(コールマン) フェザーストーブ



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