防砂キットの定番に「サバイバルシート(薄いビニール生地にアルミを蒸着させた簡易防寒シート)」が挙げられるが、大きな弱点として「ガサガサうるさい」というのがある。
45Lや60Lのゴミ袋を体に巻きつけ、動いた時に出るガサガサする音をイメージしてもらって構わないが、正直なところ気持ちよいものではない。
生きるか死ぬかの状態では音などどうでも良くなるだろうが、落ち着いてくると耳につくものだろう。
この「ガサガサ音」を軽減した製品がないか調べたところ、AMK(アドベンチャーメディカルキット)から出ている「ヒートシート」が音の軽減を図ったものらしい。
■ヒートシート サバイバルブランケット
・定価 840円
・参考価格:735円
・サイズ:約142×213cm
・重さ:約68g
・メーカー型番:12132
・軽量、コンパクトにデザインされた1人用のエマージェンシーブランケットです。AMKオリジナルのヒートシートは他社製のブランケットと違い、しなやかでガサガサ感がありません。体熱の90%以上を保持しますので非常用として携行またはオフィスやご家庭に常備することをお奨め致します。
・定価:1050円
・参考価格:825円
・サイズ:約152×244cm
・重さ:85g
・メーカー型番:12134
・ファーストエイドやエマージェンシーの装備としてすっかりおなじみのブランケットですが、AMKのブランケットは一般の物に比べ20%ほど大きめにできていますので大人2人で使用が可能です。ブライトオレンジのカラーは視認性が高く、万一の際にレスキュー隊からの発見を容易にし、体からの輻射熱の90%を保持します。表面に英文のサバイバルマニュアルが印刷されています。
【コメント】
1人用と2人用の2つのサイズがあるが、値段はサバイバルシート系の製品と比べても200円程度の差しかない。
また、サイズの大きい2人用の設定が嬉しい。
素材は謳い文句どおり「ガサガサ」音が"軽減"されている。
あくまでも「軽減」なので劇的に静かになるわけではないが、いわゆる「エマージェンシーシート」と比較すると静かな部類だ。
重量が示すとおり素材の厚みは変わらず「薄い」が、少しだけ厚みを感じる程度だ。
本当に緊急用として「エマージェンシーシート」系を装備するなら何でもいいが、ほぼ同じ質量で快適性を求めるならヒートシートは価格・大きさ・性能(ガサガサ感)で投資に値する製品と思う。
尚、私は人間一人用に「2人用」をチョイスして一次避難カバンに入れてある。
1人用にしなかった理由は単純で、筒状にして簡易シュラフ化(足元などをガムテ・ビニテで固定するだけだが)した時に、大きめのサイズのほうが重ね合わせて隙間を減らせるからと推測したから。
収納サイズを優先するなら1人用だろう。
■ヒートシート エマージェンシーヴィヴィ
・定価 3045円
・参考価格:2282円
・サイズ:幅91cmx長さ213cm
・重さ:108g
・シルナイロン製スタッフバッグ付属
・原産国:アメリカ
・メーカー型番:12133
・AMKオリジナルのヒートシートを使用し寝袋状に加工した手の平に入ってしまうほどコンパクトに収納が可能なヴィヴィザックです、ヒートシートは一般のエマージェンシーブランケットに使われているポリエステルにアルミを蒸着させた物と違いベースにはポリエチレンを使用しているためソフトでバリバリする感じが無く音もしません、素材的には高価ですが普通のエマージェンシーバッグと違い一度広げても簡単に小さく折りたためますので何回も繰り返し使用が可能です、アメリカではプロの山岳ガイドやリバーガイドなどから高い支持を得ていいます、重要な要素である体温保持率も通常のブランケットは最高でも80%程度であるのに対し90%以上の保持率があり完全防水で風も完全にシャットアウトします、緊急時に頼れる本物を是非ご家庭やマイカーに常備し不測の事態に備えてください
【コメント】
ヒートブランケットと同じ素材を使って簡易シュラフ化した製品だ。
特筆すべきは手の平に入ってしまうほど(但し、大き目の手の平サイズ)のコンパクトさであることだ。
この製品も購入したが、たしかに小さくて軽く、専用のシルナイロン製スタッフバッグも良い出来だ。
しかし、購入直後にヴィヴィを広げて試し寝(?)してから収納しようとしたが、購入時のように綺麗に畳めずスタッフバッグに戻すのが少々面倒だった。
理由は空気が中に残ってしまい、足元から空気を追い出すように綺麗に畳んでいかないとダメというのが鉄則としてある。
シュラフカバーに近い畳み方ともいえる。
緊急時のヴィヴィとして、またはシュラフカバーとして使うには十分な大きさと性能だ。
最大の欠点は値段…だろうか。
ヒートブランケット2人用を筒状にして、足元を軽く折りたためば封筒型シュラフに化けてくれるので、コスト優先ならヒートブランケットだろう。
・参考価格:840円
・素材:アルミ蒸着、PET
・使用前サイズ:120×80×40mm
・使用時サイズ:2000×1000mm
・日本製
・わずか80gでコンパクト。
・保温力に優れているので、災害やアウトドアなどの寒さ対策に。
【コメント】
エマージェンシーヴィヴィは値段が高すぎるという人はこちらを検討して見ては?
素材が一般的なサバイバルシート系と同じポリエステル系なのでガサガサする音が目立つが、1000円しない低価格、重さ80gという軽量、さらにタバコの箱よりも小さい容積(キツク折りたたむと日本人の手のひらでも握ることが出来る程度の容量)なので家族分の数を購入しても金額が気にならないし、避難カバンへの収納も苦労しなくて済む。
寒い時期にサバイバルシートを使ってみると体感できるが、隙間から冷気が忍び込んでくるので意外と寒い。
足元からフルカバーすることで、冷気の流れ込みをシャットアウトできるのが大きなメリットになる。(冬用シュラフではないので決して快適ではないが)
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