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Ryu Shobi

2011年04月01日

[災害]通勤向け災害装備について

主にサラリーマン向け、しかも都心などエリアが限定されるかもしれないが、通勤時に地震が発生してインフラが途絶した状態で帰宅する場合の装備について書いて見たいと思う。
想定条件としては通勤時の交通手段はバス・電車などの共通交通機関、自宅から20km程度の距離という前提だ。



1)かばん
可能な限りザック・リュックのような背負えるものが良い。
長距離を歩く前提となるので、両手は可能な限りフリーにして体の動きの効率を良くすることで疲労を少なくする。
外回りの営業の方などは業務の都合上、ビジネスカバンが必須となってしまうので難しいとは思うが…。

2)靴
クツも革靴よりはスニーカーなど足への衝撃を和らげるものが望ましい。
ただ、こちらも業種によっては革靴必須となるので会社に運動靴の類を一足置いておくなどで対処だろうか。
木材建築が多い地域であれば倒壊した家屋を乗り越えるときにクギなどで足に怪我をしやすいかもしれない。
歩きやすさと相反する要素になるかもしれないが、クギの踏み抜き防止が施された鉄板入りの靴が望ましい。
踏み抜き防止の靴は安全靴もしくは作業靴に多いので、ホームセンターや現場作業用品の店に行くと入手しやすい。
尚、私はトレッキングシューズを通勤用の靴に使っている。
いずれにしても「使い慣れた靴」がもっとも長い距離を歩けるので、有る程度履き慣らした靴を用意するようにしたい。

3)情報源
停電によって情報源が限られてしまう可能性が高いので、状況を把握するためのツールとして最も効果的なのがラジオだ。
携帯電話も情報源になるが、周囲の人が一斉にアクセスし出すので基地局が輻輳していしまいアクセス不能になると思われる。
AM(中波)/FM(超短波)の両方が受信できるラジオが妥当だろう。
短波帯については放送局が日本国内では事実上1局になってしまうことや、放送時間帯に制限があるなどで必須ではない。
万が一、日本国内のメディアが信用できない場合には海外放送局の日本語放送が聴けるので有効だろう。
日本語以外の現地語が理解できるならなおさらだ。(そんな状況のときはラジオを聞いている余裕などないと思うが)

SONY/Panasonicが出している名刺サイズのラジオで十分だろう。
小型ラジオにはAM(中波)放送専用の製品もあるが、割り切って遣うならそれでも十分だ。
逆にFMだけのラジオはお薦めしかねる、理由は近場の放送局も被災した場合にAM(中波)ラジオよりも遠くの放送局を受信できる可能性が低くなるからだ。

4)携帯電話の充電
携帯電話の電池が残り少ない場合に効果を発揮する電池式もしくはリチウムイオン電池など専用品が内蔵された外部バッテリーがあると心強い。
特に乾電池を電力とする製品は電池さえ交換すれば即座に充電可能になるので応用が利く。
長期間の保存にも電力が低下しない単三型リチウム電池が使用できる機器であれば心強い。
半年ないしは1年に1回の装備チェックが行えるのであればアルカリ電池やエネループなどの長期保存に強いニッケル水素充電池で十分だろう。

5)灯り
夜になると暗闇で動きがとれなくなる。
また、ビバークするにしても灯りが必要なので、小型のペンライトやヘッドランプが必須だろう。
LED式のライトであれば色々選べるが、中途半端な製品もあるので割り切って選んだほうがいい。
お薦めはCR123はCR2などのリチウム電池を使用するタイプのヘッドランプ・ハンドライトだ。
小型、明るい、10年近い電池の保存期間など通勤カバンに忍ばせておくにはうってつけだが、値段もそれなり。
ハンドライトならGENTOSの製品、ヘッドランプならばPanasonicあたりに良いのがある。
欠点は電池の補給がほぼ絶望的になるので使い切ったら終わりだが、帰宅するまでの一晩ないしは二晩だけと割り切れば十分。
普段から持ち歩くので質量を少なくする方向性に思い切って振ってしまっていいだろう。

また、最低限の灯りだけあればいいという人はダイソーなどの百円均一ショップで販売さいているコインガタリチウム電池を使ったキーホルダー形のLEDライトでもなんとかなるだろう。
但し、このタイプのライトは手元を照らすだけしか想定されておらず、街灯も消えた完全な闇の中ではスペック不足かもしれない。
自分が置かれるであろう環境を想定して選ぶの良い。

6)食料
こればかりは常に持ち歩くわけにはいかないので難しいところだ。
仕事場に机またはロッカーなどがあり、有る程度の備蓄が可能ならば日持ちが良く水分を多量に必要としない食料をキープしておくのが望ましいが、カバン一つに収めるのであれば「アメ」それと「ガム」程度までだろう。
夏場は解けてしまうので管理が難しいがチョコレートもお薦めだ。(これらは軽登山の行動食と同じ考え方になる)
水については200ml程度のミニボトルなどが出ているので、それらを普段の水分補給用として持ち歩くのが限界と思う。

7)折り畳み傘
傘は普段から実用品として持ち歩く雨の時の装備としては勿論だが、晴れた日の日傘としても使える。
日を遮るものが無い所で、自分の体へのダメージを和らげる貴重な日陰を作ってくれる移動型タープにもなってくれる。
大きさは最低限で構わないので、小型の折り畳み傘をお薦めする。

8)地図
詳細地図よりは広域地図が便利だ。
3月11日の東京の例で言えば鉄道は一斉に止まってしまい、大通りの車道は大渋滞し、歩道も人で溢れかえった。
帰宅ルートが大通りだけを使うとは限らないので、迂回に使える市道・県道レベルまでが記載された地図があると良い。




最低限の装備としては以上だろうか。
携帯電話の充電、折り畳み傘、水などは普段でも活用するので持ち歩きやすいはずだ。
あとはラジオと灯りだけあればなんとかなる。
季節によっては防寒具や使い捨てカイロが必要になるかもしれないが地域によって大きく変わるので割愛する。

仕事場と自宅が近い・自転車ですぐ・車で通勤という場合には不要なものもあるが、電車で1時間程度かけて通勤する人ならば何かしらの装備を持っておくと非常事態に対応しやすいので検討するのを強くお薦めする。

※私の場合は上記の装備に加えて仕事場にα米と水を2食分、それにチョコレート少々に長さ90cmの銀マットにエマージェンシー寝袋を机の下に常備してます。
また、ライトはハンドライトではなくキャンプ道具だったペツルのLEDヘッドランプ(単四電池を3本使用)とマンガン電池を予備として3本置いています。
ほぼバックパッカー装備のおさがり品ですが、防災用にピッタリです。
3月11日の帰宅難民時には食料と水、それにラジオしか使いませんでしたが…(仕事場は非常用電源が装備されていて電灯だけは活きていた)



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