2012年02月25日
mont-bell コンパクト ヘッドランプ
昨年はキャンプのブログではなく防災のブログと化して半年以上放置してしまった。
関東に住んでいる関係から震災の影響は無かったとは言えないが、仕事が忙しくなってしまいキャンプにも行けないままシーズンを終えてしまったのが更新できなかった本当の理由だ。
さて、年を越すまで色々な災害向け装備を購入したが、半分はキャンプにも使えるもの。
それらは後々のネタとして書くこととして、今回はヘッドランプの話題をば。
関東に住んでいる関係から震災の影響は無かったとは言えないが、仕事が忙しくなってしまいキャンプにも行けないままシーズンを終えてしまったのが更新できなかった本当の理由だ。
さて、年を越すまで色々な災害向け装備を購入したが、半分はキャンプにも使えるもの。
それらは後々のネタとして書くこととして、今回はヘッドランプの話題をば。

モンベルから出ているコンパクト ヘッドランプ (#1124431)だ。
製品は2011年から販売されているが、気がついたのは先日。
既に私の手元にはヘッドランプが4個あるので最近は情報を入れてなかったが、情報を入れていない理由がもう一つ理由がある。
それはEnergizerのLEDが3個装着された安物ヘッドランプ(市場価格1300円ほど)だが、スイッチは左右にスライドできる仕組みで、片方がレンズ付き白色LED2個、もう片方は小さな赤色LED1個が装備されていたが、とある方に改造してもらって全て電球色LEDに交換された上に小さな電球色LEDは暗く広範囲を照らすタイプに交換されていた。
この暗い電球色LEDが真っ暗闇の中で点灯させると目に優しく、また、必要最低限の明るさでもあったので重宝していたのだ。
特に誰かと焚き火を囲んでいる場合など、相手に向けてヘッドランプの明るい光を向けることも無く、気兼ねなく点灯し続けることが出来る気軽さもあった。
しかし、このヘッドランプは単四電池を3本使うので電池の管理も少しだけ面倒という、今時のLED製品にありがちな改善項目も持っていた。

たまたま訪れたキャンプ用品屋の棚にふと置いてあったモンベルのヘッドランプ。
手に取るきっかけだったのは「単三電池1本使用」という文字だった。
次に気がついたのは2種類のLEDが装備され、片方はレンズ付きの遠方を照らす用途、もう片方は通常のLEDが装着されており手元を照らす用途と思われ、しかも電球色。
見事に私好みの構成だったので即買いした。
自宅でパッケージを開封すると大きさチェックから入ったが、汎用性の高さで主力ヘッドランプにしているティカXPと比較すると一回り小さいのがわかる。

重量はパッケージ表記で電池込みの重量が72gとなっていた。
手持ちの単三エネループを内蔵させて郵便用の安い軽量器で実測定したら75g弱だったので、ほぼカタログどおりの重さだ。(アルカリ乾電池のほうがエネループより軽いと思う)
電池は本体横から挿入するタイプなので、照射角度を変えても重量の配置が変わらない。
また、照射角度は上下90度づつ調節可能(自由度は180度になる)
これが意味することは、頭に装着するだけではなく、首からぶらさげた場合でも手元や歩く前方を照らすことができるので意外と便利というのは使った人ならわかるはず。

装着されているLEDは2種類、0.5Wクラスのチップ型白色LEDと砲弾型の電球色LEDだ。
白色LEDにはレンズが装備されており、砲弾型LEDはレンズが無い(そもそも砲弾型のモールド樹脂そのものがレンズの役割を果たしている)。
明るさについてはパッケージに以下の仕様で表記されている。
1)電球色LED:5ルーメン(照射距離6m、照射時間75時間)
2)白色LED(Low):11ルーメン(照射距離26m、照射時間59時間)
3)白色LED(High):26ルーメン(照射距離43m、照射時間15時間)
これでわかる通り白色LEDはHighとLowの2種類のモードがある。
操作は本体横のスイッチを押すと最初に1)の電球色LEDが点灯し、もう一度押すと2)の白色LED(Low)が点灯する。(電球色LEDは消灯する)
更にスイッチを押すと2)の白色LED(High)のモードになり、更に押すとHighモードの明るさでフラッシュ点滅になる。(もう1回スイッチを押すとOFFになる)
スイッチを押す間隔が3秒以内であれば上記のようにモードを切り替えることが出来るが、スイッチ操作を行ってから3秒以上経過した後にスイッチを押すと単純に「OFF」、つまり消灯になる。
この「最初は最も暗いモード」から点灯するところも個人的には気に入った点だ。
キャンプ時の真っ暗闇の中でヘッドランプを点灯させた時に、ティカXPでは強モードで点灯されてしまうので眩しくて困っていたからだ。
これは道具に対する考え方の差であろうが、欧米では緊急時の使用も考えて最初は最も明るい状態で点灯させる製品が多い。
しかし、比較的安全な部類であろう日本のキャンプでは使いづらいのは確かだ。
尚、電球色LEDは広角タイプなので手元を照らすには都合が良い。
対して白色LEDの光は純粋にスポット光になるレンズが装着されているが、個人的にはスポット特性が強すぎるかな?という印象だが、遠方を照らすには適切なのだろう。
肝心の電池の持ち時間だが、単三エネループ(1.2V:1900mA/h)で試したところ、白色LED(High)では約10時間が実用点灯時間だった。
取説によるとモンベルの公称時間は白色LEDが初期輝度を100%として10%の明るさになるまでの時間、電球色LEDが0.25ルクス(満月の明るさとほぼ同等)になるまでの時間という記載があり、実用時間とは言い難い。
公称値の2/3程度の時間を見込んでおくのが無難と考えている。
また、取説には照射距離が「0.25ルクス(満月の明かりとほぼ同等の明るさ)以上で照らすことができる距離」となっている。
個人的には照射距離は取説記載の数字の半分が最大実用域だろうと考えている。
このヘッドランプの最大の強みは「単三電池」「2種類のLEDによるランニング時間の確保」これにつきると思う。
ジェントスからも単三1本で駆動するヘッドランプが出ているが明るさは変えられず、また、白色LEDのみの構成だ。
モンベルのコンパクトヘッドランプは白色LEDに加えて電球色LEDによる長時間駆動が可能となっているので安心感が高い。
価格も2千円台前半と手ごろなので、手元から歩き先10m程度までを照らす用途のヘッドランプとしてオススメだ。
キャンプだけに限らず、防災用品として避難カバンや通勤カバンに忍ばせるにもコンパクトですむ。(その場合は液漏れしやすいアルカリ乾電池ではなく、マンガン乾電池かエネループなどのニッケル水素電池が望ましい。リチウム電池やオキシライド電池は初期電圧が高すぎるので使用しないほうがいい。)
ボディカラーも複数あり、好みの色が選べるのが嬉しい。
Posted by Ryu Shobi at 18:43│Comments(0)
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