2010年04月16日
ヘッドランプについて
おそらくソロキャンプで最も重宝する灯りが「ヘッドランプ」だろう。
荷物に対する制限が緩い四輪のキャンプや、数台のバイクで荷物をシェアするマスツーリング形式のキャンプであればガソリンランタンなどでヘッドランプが不要なレベルまで光を供給できるが、荷物制限が厳しいバイクのソロキャンプでは自ずと灯りの装備も制限されてしまう。
このヘッドランプも時代と共に変化してきているので簡単に要素を書き綴って見た。
荷物に対する制限が緩い四輪のキャンプや、数台のバイクで荷物をシェアするマスツーリング形式のキャンプであればガソリンランタンなどでヘッドランプが不要なレベルまで光を供給できるが、荷物制限が厳しいバイクのソロキャンプでは自ずと灯りの装備も制限されてしまう。
このヘッドランプも時代と共に変化してきているので簡単に要素を書き綴って見た。
■光源
これは過去の記事「灯りについて」で書いているので割愛。
ヘッドランプの場合は「電球」「LED」の2択しかないと思ってよい。
電池の持ちなどを考えると電球の選択は無いので「LED」一択しかないだろう。
■タイプ
大げさに種類分けするつもりはないが、敢えて書くとしたら二つの種類に分かれる。
一つは手元を照らすだけに用途を限定して設計された製品、もう一つは手元も遠方も両方照らすことを前提に設計された製品だ。
手元を照らすだけの機能であれば5φLEDなど軽くて電池の持ちが良い光源素子があるので小さく・軽く、そして値段も安くなる。
遠方も照らすとなると古くは電球、現在ではハイパワーLEDを搭載して、更にリフレクタやレンズも装備して光束を制御している製品が必要になる。
カタログに描いてある「xxm先まで照射可能」と書いてあっても光が散ってしまって照射物の形状などが認識し辛いこともあるので、「光が届く」と「対象物が認識できる」は別物だと思ったほうがいい。
キャンプツーリングで使用するヘッドランプであれば高性能は必要ない。
主な使い道は夜間に自分が座っている周囲の道具を取るのに必要なだけの光量があれば十分だ。
(トイレに行くなど、一定以上の距離を移動する為にハンドライトが別に装備されていることが前提)
値段なども考えると、5φ白色LEDが3~4個装備されたヘッドランプが主流だろうか?
ハンドライトも持たずにヘッドランプ一つで済ませるのであればハイパワーLEDを装備した製品で、且つ、明るさの強弱が調整できるものが良い。
■電源
ヘッドランプの場合もやはり電源が気になる。
LEDを採用しているモデルでは大抵が単四電池を3本使う。
リチウム電池やコイン電池を使う製品もあるが、電池の汎用性を考えると単四電池を使う製品を選ぶのが無難だ。
一泊だけのキャンプを年に数回しかしないのであれば電池は気にしないでいいだろう。
■照射範囲
これは明るさとは別に、そのヘッドランプが照射する範囲の意味で項目を分けている。
いくら明るくても狭い一箇所のみしか照らさないのでは便利と言えない、目的の物を探し当てるのに頻繁に顔の向きを変える必要があるので面倒になるだろう。
5φLEDを複数個使用したモデルでは程々の範囲を照らしてくれるが、ペツルのティカXP2などでは光を散らす為のレンズシャッターを装備しており、広範囲の照射と、狭い範囲だが遠方まで照射する2つのモードを持つ便利モデルもある。
■角度調節
ヘッドランプを頭部に装着した場合に上下の角度を調節できるモデルが望ましい。
基本的に水平から下へ角度調節できれば十分だ。
なかには上にも角度調節できるモデルがあるが、この場合は首から提げた状態でも前方を照らすことが出来るので変則的な使い方の場合に重宝する。
■照度調節
可能な限り「強」「弱」の2モードを備えた製品を選ぶのを強くお薦めする。
電池の持ちを良くする為もあるが、最大の理由は「目に優しい」からだ。
真っ暗闇の中で強烈な光に照らされると眩しすぎると感じることが多く、このような場合に弱モードがあれば暗闇に慣れた目でも優しい光に感じるはずだ。
購入する場合に事前に知ることが可能な項目なのでチェックしておくのがいいだろう。
■その他
LEDを使用している製品では厳密に気にする必要がなくなったが、重量も大きな要素だ。
軽ければ軽いほどよいが、電池がリチウム電池など入手が限定されてしまうなど制約も出てくるので、概ね100g以下の製品を選んでおけば大丈夫だろう。
■点灯時間
意外と盲点なのが点灯時間だ。
電池の種類・コンディションによって左右される数字だが、メーカーからの情報でも偏った内容になっていることも多い。
キャンプ場が暗くなってから点灯しっぱなしになることもあるヘッドランプ、表記されている点灯時間がどの「モード」なのか確実に確認しておいたほうがいい。
この時間によって数泊のキャンプツーリングでは予備電池の本数が決定する。
最も困るのは「最小光量時」の時間しか書いていない場合だ。
■ハンドライトは必要か?
ハンドライトまで削るようなシビアなパッキングは滅多に無いと思われるが、この記事の前半で軽く触れている通りヘッドランプの選び方でハンドライトが不要となる。
登山(それも縦走系)で使用するような高性能モデルは必ずしも必要ないが、一定の明るさは必要だ。
お薦めは0.5W以上のハイパワーLEDを搭載し、光束を集中させるレンズ・リフレクタが装備され、且つ、光を散らす仕組み(拡散レンズがスライドシャッターでON/OFF可能など)があれば完璧だ。
しかし、テント設営場所からキャンプ場内のトイレまでの100~200m程度の短距離しか移動しないのであれば5φLEDが複数個の製品で十分だろう。(真っ暗闇の未舗装路を歩くには少々心細いかもしれないが)
私が書き綴ることが出来るのはこの程度までだ。
ペツルなど有名なメーカー品を選んでいれば大丈夫だが、ヘッドランプは基本的にワンハンド操作を要求される。
電源スイッチと明るさを変える機能的なスイッチが別に配置されてる品があったとしたら基本的に避けたほうがいい。
作りこみが甘い製品は他にも隙があり、防滴といいながらも軽い雨で動かなくなったりする可能性も高いので、知らないメーカーの場合は注意したほうがいいだろう。
Posted by Ryu Shobi at 13:45│Comments(0)
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