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Ryu Shobi

2007年04月13日

テントを選ぶ時の要素について

私がキャンプツーリングの為にテントを選んだ時は何を選んで良いのか判らず、近所のホームセンターで一人用の安いテントを買った。
当時はインターネットも普及しておらず、本屋でキャンプ関係の本を購入するかどうか軽く立ち読みして中を見るが具体的な製品に触れず、アドバイスも曖昧な内容の本が多く非常に困ってしまったことがある。(今から考えると東京在住なので何も考えずに予算分の現金を握り締めて神保町あたりへ出かければ当時の疑問は解決したのかもしれない)

それから数年、ホームセンターで買ったテントを持って幾つかのキャンプ場を巡るうちにキャンプ場で知り合った人や、現在は普及しているインターネット上で知り合った人の装備などを参考に自分なりの装備を固めたつもりだ。
その過程で知り得た情報を自己満足的に「参考になれば」と書き綴ってみた。
(最初に書いた文章が長く、自分でも読み直してうんざりしたので少しだけ簡単な内容に書き直しました)

■テント選びの要素

一口にテントといっても災害時に自衛隊が設営する超大型のものから登山家が避難的に使うシェルター・ツェルトまで大小様々なものに分かれる。
ここれはオートバイで移動し、キャンプ場に設営する「ツーリングテント」というカテゴリに特化して書いていきたい。

□種類
このツーリングテントも幾つかの形状があり、私個人の勝手な分類だが以下のような分け方をしている。

・普通のドーム型テント
・大きな前室を持つドーム型テント
・いも虫型テント

□要素
テントの要素として私個人の分類は以下のように考えている。

・重さ
・収納サイズ
・設営サイズ
・快適性
・耐天候性
・オプション機能

【重さ】
収納サイズ時の重量、これは移動時にバイクへ積載する総重量に対してどの程度の重さを占めるのかという判断に使える。
テントそのものに対する重さの目安は大雑把にオンロード車なら3.5kg、オフロード車ならば2kgあたりが一つの目安だと思われる。
但し車種固有の積載能力・排気量によって大きく変わるので、オンロード車なら400cクラス、オフロード車なら250ccクラスで考えている。
オフ車でも1100ccなど大排気量車が存在するので、その場合はもっと重たいテントでも気にならない。
逆に125ccや50ccでは移動時の運動性能なども考えるとオン/オフ関係なく2kg以下のテントにしたほうが良い結果になるだろう。

【収納サイズ】
テントを専用ケースなどに収納した時のサイズを示す。
最も気にするのは最大長、理由は積載時に大抵はリアキャリアへ横にして積むので車幅に影響するからだ。
当然だが車両に許された車幅を越えるのは望ましくないし移動中につまらない事故を誘う要因にもなる。
また、収納サイズが小さければ小さいほど他の荷物を積む余裕もできる。
この積載サイズはカタログに記載されていないこともあるので要注意。

【設営サイズ】
設営サイズはテントを展開して実際に使う状態にした場合のサイズを示す。
2ウォールテントの場合、大抵のカタログでは人間が寝るインナーテントのサイズはしっかり明記されるのだが、フライシートを含めたテント全体のサイズになると記載が曖昧だったりする。
キャンプ場でテントを設営する時、このフライシートを含めた最大サイズでスペースを確保する必要があるのと、前室など雨の日や荷物置き場となる大事な場所のスペックが最大サイズから導き出されるので購入前にしっかり確認したほうがいい。
あと同時に確認したいのはインナーテントの最大高と形状。
これは次の快適性でも触れるが一時とは言え自分が暮らすことになるスペースが窮屈であったり圧迫感を感じるのは気持ちよいものではないので、カタログスペックの数字などから確認しておきたい。
更に書けば身長が180cm以上の人はインナーテントの最大長に気をつけたほうがいい。
私は170cmの平均的身長だが、日本向けのテントはこの170cmあたりまでしか考えられていない製品が多く180cm以上の高い身長の人がテントの中で寝ると足と頭がインナーテントに触れたままとなってしまい落ち着いて就寝できない事がある。
一般的なドーム型テントではインナーテントも横の布は垂直に立っているわけではなく斜めになっているので身長+30cmの数字があれば安心だと思われる。

【快適性】
快適性は大きく分けて3つに分かれる。
一つはテントにこもった熱気を逃がすためのベンチレーション機能、もう一つは前室などインナーテント以外のスペースの有無、最後にインナーテントを含めたテント全体の形状。
ベンチレーションに関してはアライテントのアーデインやステイシーのように4面メッシュ化が可能だったりカヤライズのようにインナーテントが全面メッシュ化されるように、まずはインナーテント内部の熱気を逃がす点が充実しているかどうかで判断できる。
しかしカヤライズのようなメッシュ化されたインナーテントでは寒い場所でも空気が通り抜けていくので昼間は暑いが夜は寒くなる時期はダブルジッパー構造でメッシュ化をON/OFFできるタイプのテントにしたほうが対応力は高いだろう。
また、フライシート内側と外気に大きな温度差があるとフライシート裏側に夜露がびっしり付着し、インナーテントを濡らしてしまうことがあるので、フライシートにベンチレーターがあるモデルを選択するのが良いだろう。
最近のテントでは前後ドアを装備したものが増えてきている、このタイプのテントは前後のドアを開放すると空気の通り抜けが容易になる。
可能ならば両面ドア装備のテントにしたほうがいいだろう。

二つ目は前室の確保だが、雨の日にタープを持っておらずキャンプ場にも東屋が無い場合の作業スペース、荷物置き場として活用できる大事なスペースとなる。
晴れていれば食事はテントの外で作ることができるが、雨の日では前室もしくはインナーテント内部で調理・食事するしかない。
このときに余裕ある前室があれば困ることは無い。
尚、フライシート含めてテントの素材は化学繊維で出来ていることから火を近くで使うことをテントメーカーおよびストーブメーカーは推奨していないし、やらないでくれと取扱説明書等に明記している。
難燃性の素材を多用したテントも存在するが、全く燃えない訳ではないので必要に迫られてテントの側で火を使うときは換気とテント素材への延焼に十分注意する必要がある。(難燃性素材以外のテントではあっという間に火が燃え広がってしまう)

最後のテント全体の形状だが、これは前室の有無以外の形状を示す。
具体的に例を挙げればインナーテントの底面形状が長方形ではなく半月状に近い製品があるが、この場合人間が寝ることができるのは最も長さのある一辺だけになるので配置を制限されることになる。
また、フライシートの一部がミニタープ状に展開できるステイシー、R-134、コンパクトツーリングテントEX、トレイルトリッパーなどの製品は日除けとしての効果も高く、ちょっとした雨程度であれば利用価値も高い。(本当のタープではないので水がたまるとか、雨が吹き込むなど万能選手ではない)
フライシート絡みで書くとすればジッパーの位置というのも好みが分かれるところかもしれない。
一般的なドーム型テントでポールを2本だけ使用した製品でフライシートのジッパーが出入り口正面に設定されている場合、雨の日に出入りしようとジッパーを開いた瞬間、雨粒がインナーテントを濡らしてしまう。
これが中央から横に移動したタイプのフライシート、もしくはダンロップ R-224/324などのようにセンターポールが1本追加されてフライシートのジッパーを全開にしてもインナーテントが濡れないような構造になっていると雨の日に非常に重宝する。
もちろん、ステイシーやトレイルトリッパーなどのように大きな前室を持ったテントであればインナーテントを濡らすことなく容易に出入りすることが可能だろう。(そのかわり設営/撤収の手間が発生するが)

【耐天候性】
天候で最も困るのが「雨」と「風」だろう。(もちろん晴天時の日差しによる「熱」というのもある)
風に対しては「張り綱」と呼ばれるテントからロープを引っ張り地面へ固定する仕組みで強い風が吹いてもテントが変形・倒壊しないようにしている。
雨に関してはカタログに1000mmとか1500mmなどと必ず記載されている耐水圧に注目したほうがいい。
大抵の製品では1500mmあたりが標準的な数値として採用されているが、一部のホームセンター系テントでは1000mmというのもある。
私も最初の頃にフライシート耐水圧が1000mmのテントを使用していたが、雷雨の時にフライシートを通り越して雨水がインナーテントへ落ちてきた経験がある。
その時は10分程度は持ったものの、やがてポツ…ポツ…とインナーテントに雫が落ちてきて、結果的にインナーテントの上部が少しだけ濡れてしまった。
雷雨そのものは言葉どおりバケツをひっくり返したような雨だったので強烈な部類だと思うが耐水圧1000mmのテントは避けたほうがいいだろう。
ただし、その1000mm圧対応のテントでも普通の雨であれば1日降り続いてもインナーテントが濡れることは無かったので大粒の雨が物凄い勢いで落ちてくる雷雨のみ仕様負けしたことから全くダメという訳ではなかった事を補足しておく。(その後、暫くは45Lゴミ袋を開いたものをインナーとフライの間に挟んで設営していた)
また、天候に「暑さ」と「寒さ」もあるが、厚さに関しては上記の快適性で書いたとおり熱を逃がす仕組みがあれば十分。
寒さに関してはフライシートが上半分だけのテントだと寒い思いをするかもしれない。
というのも人間が出す熱(シュラフに入っていても息なども含めて人間熱が結構出ている)がインナーテントの中の温度を上げるが、フルフライ式の2ウォールテントではインナーテントとフライシートの間の層が外気とのクッション的な役割を果たして熱が逃げるのを防いでくれている。
山岳用の1ウォールテントなどはこういった放熱を防ぐために素材をやや厚めにするなどしているが、フライシートが上半分だけのテントはそこまで考えられていないので晩秋・初春のキャンプでは同じ価格帯のフルフライ式テントと比べて放熱効果が高く寒い思いをする。(ちなみに夏場はテントの放熱以上に人間が出す熱で暑い思いをする)
キャンプはいつも快晴の天候の下で行えるわけではないので、考慮しておいたほうがいいだろう。

【オプション機能】
既に幾つか書いてしまっているが、テントのオプション機能とはフライシートがミニタープ化するなどを指す。
また、アライテントのエアライズシリーズのオプションにフルメッシュのインナーテントがあったり、ランドブリーズテントなどにもインナーテントがメッシュ化したものやあったりする。
他にはフライシートが標準添付の品より大きくなるラージフライを用意して前室スペースを広くする製品もあるなど製品そのものの機能を発展させるものがある。
一つのテントで全ての機能を持たせると大きく・重たくなるので季節・用途に合わせて出発前に機能を脱着可能としている。
このあたりの情報もメーカーホームページで詳しく説明されていないなどわかり難い部分なので気になったなら詳細情報を調べまくったほうがいい。


■【雑学】(山岳テントとツーリングテント)
少し脱線するが、いわゆる山岳テントとツーリングテントの差について書きたいと思う。
山岳テントはアルパインテントと呼ばれることもあり、ツーリングテントとまったく別のカテゴライズと思ったほうがいい。
その理由は以下の通り。

1)標高が高い場所で設営する前提になり、熱気を逃がすための仕組みが不要
2)原則として登山者自らが持ち運ぶので軽くるすことに重点を置いている
3)上記の軽さを追求する関係で耐久性を犠牲にしている面が強い
4)昼間は移動するのが前提なので寝ることだけに重点を置いている

ツーリング向けテントと比較した場合、キャンプ場に連泊する場合など「テントの中で過ごす」要素が落とされていると思えばいい。
山岳テントはどちらかと言えばシェルター的な要素を強く持ち、小さなトラブルも命を落とす要因に成り得る「山」の領域に合わせている。
その例として新品の山岳テントにはジョイントポールの予備が1節付属することもあるが、ツーリングテントではそのようなパーツは付属しない。
それだけ中の人を保護するために生地も薄いが丈夫なものが使われ、値段にそのまま反映されている。
しかし、ツーリングテントのように開閉自由なベンチレーションが各所に装備されたり、大きな前室などいたずらに重さを増加させる装備や無駄に大きなサイズになって設営場所を選んだり風に対する強度を落とすような設計は省かれているので気温が高い低地で使用するには適さない製品が多い。
これらの点を考慮した上で山岳テントを選ぶのであればいいが、単に軽い・収納サイズが小さいなどの理由で選ぶとキャンプ場でつらい思いをするので注意が必要だ。
(中にはツェルトとテントの中間に位置する製品もあり、購入前に内容を細かく確認しておく必要があるだろう)

アライテントなどではインナーテントがオールメッシュのカヤライズを出すなど低地に近くなると暑い思いをする欠点を補うための製品展開もしているので山岳テントとツーリングテントの垣根は徐々に無くなっているのかも知れない。
自転車でキャンプ場に来る人の中にはコンパクト性や軽さを重視して山岳テントを流用する人も多い。
欠点はあるが自分のスタイルに合わせて長所を活かせる使い方が出来るのであれば山岳テントも魅力ある製品として候補になるだろう。

対してツーリングテントはここ数年で大型化・多機能化が進んでいる。
それ故に重量も増加する傾向が強く、小型・軽量のツーリングテントは少なくなってきている。(山岳テントも進化しているので領域がかぶるのだろう)
大きな前室・快適なベンチレーションなどカタログでは如何にも「快適ですよ、楽しいですよ」という内容だが、設営・撤収時に手間がかかったりするのでポールの数や構造などを確認して、自分がどう感じたかを素直に判断材料としたほうがいいかもしれない。
安い価格のテントはそれなりに何かが削られている。
幕体の素材などはカタカナの羅列になるので理解しにくいと思うが、他のテントと比べて大きく違うのに売り文句にもなっていない場合は廉価素材である可能性も高いので念入りに調べたほうがいいだろう。
もっとも、年に一泊か二泊しかしない人で、一般的に「並」レベル以上のキャンプ場へ設営するのであれば素材は気にしないでも大事に至らないだろう。
(台風が来ているとか、大雨の中を連泊するなどした場合にはこの限りではないが…)


タグ :テント

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