2010年04月22日
おすすめのヘッドランプ
ヘッドランプを最初に買う場合のお薦め品を幾つかチョイスしてみた。
1機種だけリチウム電池を使用しているが、他の製品は汎用的な乾電池を使用した製品だなので、ランニングコストも抑えられるはずだ。
1機種だけリチウム電池を使用しているが、他の製品は汎用的な乾電池を使用した製品だなので、ランニングコストも抑えられるはずだ。
・日亜化学製0.5WLEDリゲル球使用
・サイズ:63×50×51mm
・本体重量:45g(電池/ヘッドバンド除く)
・単3アルカリ電池1本(付属/テスト用)
・特殊コリメータレンズ使用
・防滴仕様
・フラッシュ点灯機能付
・メーカー型番:GTR-731H
実売価格が千円ちょっとという非常にリーズナブルなヘッドランプ。
ヘッドランプといえども少しでも色気を出すと4千円以上の予算が必要となるが、これならば予算を抑えて十分な性能を保持している。
電源に単三電池1本というのも嬉しいが、反面、ランタイムが10時間程度と一晩で1本の電池を使いきる燃費の悪さもある。(LEDを点灯させるのに必要な電圧まで昇圧させているので効率が悪いのだろう)
光源に0.5Wリゲル球を使用しているが、照射はコリメータレンズを通して一定範囲をムラ無く照らしている。
反面、遠方の照射には適していないので手元と足元を照らす専用設計と割り切ったほうがいい。
明るさ的には十分だが、低価格だけあって照度調整は無く常に同じ明るさ(つまり「強」のみ)という設計だ。
値段を考えれば十分な機能と性能だが、予算をとことん削りたい人や、割り切って使える人以外は将来的に物足りなさを感じるだろう。
・4LEDヘッドランプ
・40ルーメン(最大レベル)
・最大照射距離:29m(最大レベル)
・2段階の照射レベル(最大、エコノミー)と点滅モード
・最大照射時間:120時間(エコノミーレベル)
・角度調節機能付
・電源:単4アルカリ電池3本使用(付属)、リチウム電池使用可能
・重量:81g
価格・機能・性能で考えると、このティカ2が最も万人にお薦めできる製品だ。
光源は一般的な5φ白色LEDを4個搭載するのみだが、モデルチェンジして間もないので使用されている白色LEDは現在の超高輝度LEDが採用されているので明るさ的に申し分無い。
未舗装の夜道を移動する場合も必要にして十分な明るさを提供してくれるはずだ。
また、「最大」「エコノミー」2種類の照射レベルを持っているので、手元を照らすときは「エコノミー」を使用し、夜道を移動する場合は「最大」にするなどシーンに応じた調節が可能となっている。
電源に単四電池を3本使うが、ティカ2ではリチウム電池が使用可能となっているので長期保管にも対応できる。(年に数回しか使わない人でも電池の自然放電で悲しい思いをする場面が減るはずだ)
・ハイアウトプット白色LED
・60ルーメン(最大レベル)
・最大照射距離:60m(最大レベル)
・最大照射時間:160時間(エコノミーレベル)
・スポットビームとワイドビームを切替可能(開閉式ワイドアングルレンズ)
・角度調節機能付
・単4アルカリ電池3本使用(付属)、リチウム電池使用可能
・重量:88g
・メーカー型番:E99PI
個人的にはイチオシの製品。
前モデルのティカXPに赤色LEDが追加された高機能なミドルクラスの製品だ。
電源に単四電池を3本(リチウム電池使用可能)使うが、重量88gという軽さを持ちながらも、最大60ルーメンの明るさを提供してくれる。
ティカXPシリーズは高輝度LEDを採用し、レンズ・リフレクタによって遠方をスポット光で照射することも出来れば、ワイドアングルレンズによって光を手前に拡散させて広範囲の照射も可能とする2つの使い方が手軽に実現できている。
ティカXP2には赤色LEDも追加され、闇に慣れた目に強烈な白い光で夜間視力を妨げることなく周囲の確認を行え、さらに点滅モードで位置を知らせる光としても使用可能となっている。
この製品を推す訳は、単なるヘッドライトという役目だけではなくハンドライトの代わりとして使えるだけの光量を提供してくれる点にある。
流石に獣道を進むような山道での使用には光量不足を感じるものの、未舗装路でも道が判別できる環境で近距離を移動する程度であれば光量不足を感じることは無く、ハンドライトの出番が無くなる程と言ってよい。
価格的に躊躇する数字だが、それだけの内容だと言える製品だ。(但し、この上位機種のミオXP系はキャンプで使うにはハイスペック過ぎるのでお薦めしない)
・電池寿命:強/連続約10時間・弱/連続約150時間
・光源:スタンダードLED3個
・大きさ:約65×55×35mm
・質量:約70g(電池含)
・防滴形
・メーカー型番:BF-198DP
・LED3個搭載で幅広く明るく照射。
・調光機能でシーンにより3つの使い方が可能。
・使用電池:CR123
今までお薦めヘッドライトは単三・単四電池という汎用的な電源を用いたのを意図的に選んでいたが、ここでCR123リチウム電池を採用した製品を紹介しておく。
5φ白色LEDを3個搭載した至って普通のヘッドランプだが、[強][弱]という二つのモードを持ち、この[弱]モードが適度な暗さとなっているので真っ暗闇の中で点灯しても非常に目に優しい適度な明るさだ。
[強]モードにすれば未舗装の道でも手前2m程度であれば十分に明るく照らしてくれるので必要最低限の明るさを提供してくれるヘッドランプともなっている。
と、ここまでは他の製品でも良く見る内容だが、このヘッドランプの真価はこの先の電池がヘタってきた所で発揮される。
電池寿命の数字を見て違和感を感じないだろうか?
[強]で10時間、[弱]で150時間、明らかに弱モード時の時間が長すぎるのだ。
実売3千円程度のヘッドランプだが中に電流制御(昇圧回路)が仕込まれており、リチウム電池がヘタっても[弱]モードに限ってギリギリまで運用可能な設計となっている。
その為に[強]の電圧が出なくなったとしても、そこから10時間は[弱]モードで使用可能と取扱説明書にも明記されており予備電池が無い状況でも最低限の動作は保証されるようになっている。(このあたりは流石パナソニックと言える設計思想だ。)
そしてリチウム電池という自然放電に対してめっぽう強い電池を採用しているために長期間の保管にも適している。
テン場で予備電池に交換したら自然放電で電力が残っていなかったという痛い経験もリチウム電池であれば遭遇する可能性が極度に低くなる。
また、電池というものは氷点下に達する気温の中では発電性能が落ちてしまう傾向が強くなるが、リチウム電池はこの対低温特性も優れており安定した光を供給してくれる。
キャンプ道具というよりは防災道具に適しているような内容だが、年に数回しかキャンプで使わないという場合にも利点は活かされるだろう。
最初は気にしない道具であるヘッドランプだが、真っ暗闇の中で調理や物探しをする場合に重宝する道具でもある。
ここで紹介したのは僅かな数、あとは自分の使い方(場所・頻度・装備構成)に合わせて自分にとってベストな製品を探していくだけだ。
Posted by Ryu Shobi at 14:47│Comments(0)
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